Wesco(ウエスコ)

Wesco Job Master

Wesco(ウエスコ)はアメリカのワーク・ブーツのブランドの中でも最もハードなブーツを作り続けているブランドです。Wescoの広告の一節を、引用・要約してみると、「Wescoのブーツは、屈強で胸板が厚く、腕が太いハードワーカーによってハンドメイドされる。それはハンドメイドを超えた「アームメイド」だ」と言うのです。

こんな、ちょっとにんまりしてしまうような広告も素敵ですが、Wescoのブーツは「アームメイド」職人にも負けない屈強さを持ったブーツです。

Wescoの歴史

ミシガン州グランド・ラピッズのリンドゲン・カームバック・ローギー&カンパニーでブーツ・メイキングの技術を習得したジョン・ヘンリー・シューメイカーは1903年新たなチャンスを求め西部に向かいます。ジョン・ヘンリー・シューメイカーはポートランドのブラドリー・シュー・カンパニーで働いた後、グッドイヤー・シュー・カンパニーに移り、その10年後の1918年に独立する事となります・・・これがWescoの始まりです。

初めはWescoは順調でしたが、1929年10月、世界大恐慌の影響でWescoも閉鎖します。しかし、田舎町スカプース全体を見下ろす11.5エーカー(約46540㎡)の土地を得て、なんとか家族親族で力を合わせブーツ作りを再開。最初は良い日で一日8足だったが、1940年代初期までにビジネスは順調に伸びていき、大戦の勃発によりブーツの需要は急増します。

戦後になり売上を順調に伸ばしながらも、新たに愛着のある履き古したブーツを蘇らせるブーツ・リビルド・サービスを開始します。また、新しいスパイク・パンチマシーンを開発し、力のある職人の手に任されていたヒールとソールへの102個のスパイク付けの作業は画期的に効率よくできるようになります。

Wescoの誇りは代々に渡り今もジョン・シューメイカーのビジネス哲学を受け継がれています。1961年、ジョン・シューメイカー没後、息子ジョン・P・シューメイカーが社長になり、新しいモデルのブーツを紹介したことで成功を収めます。その後30年間、先見の明のあるボブ・シューメイカーにより生産、商品流通の面で大規模な改革が行われ、現在シューメイカー・ファミリーの三世代目であるロバータ社長にビジネスを引き継ぎ、Wescoは更に大きな展望を掲げて前進しています。

Wescoブーツの特徴

Wescoブーツの一番の特徴は、そのごつごつとした無骨なルックスです。他のどのワーク・ブーツと比べても負けないWescoの無骨でハードな風貌には、なんというか、男のブーツといったオーラがぷんぷん臭ってきます。

技術的な面は、ステッチダウン製法を採用しています。グッドイヤー・ウェルトと違い、ソールの交換には費用や時間がかかってしまいますが、アッパーからソールまでを力強く縫い上げる、昔気質なやり方がなんともWescoらしいです。

価格は並行輸入ものだと、5万円前後です。昔はアメリカのWescoのHPで日本からも購入できたみたいなのですが、現在だと断られてしまうらしいです。代行業者を使うしかないですね。

Wesco Japanを通した正規に購入すると、9万円ぐらいです。また十数か所に渡って採寸を行い、自分の足にぴったりのWescoをカスタム・オーダーすることもできます。製造は本国で行われますので、14週間ほど時間がかかってしまうようです。一度はカスタムのWescoを履いてみたいものです。




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